風を味方に。

2013/01/28

知床半島は流氷の接岸により、断崖絶壁が連なる地形です。
その日は、風が少し強く吹いており、十数羽程のオオワシ・オジロワシがフレペの滝の周りの断崖絶壁を飛んで行きました。

鳥類の飛び方や羽ばたき方には様々な個性がみられます。
カラスやスズメのように絶えず翼を羽ばたかせて飛ぶ種もいれば、ワシやタカ、カモメなどのように、あまり翼を羽ばたかせず、気流を利用し、飛んでいく種もいます。
猛禽類の中でも、最も大きなオオワシ、オジロワシは、大きな体をカバーするように、風を味方にし気流に乗ってどこまでも飛翔するタイプです。

風が少し強いと感じる日、ふと空を見上げてみてください。
気流に乗ってどこまでも飛んで行く彼等を見られるかもしれません。

担当:向山純平